もともと旅が好きで世界の様々な風景や文化や歴史、人の暮らしぶりなど自分の目で見て体験する事が好きでした。以前ヨーロッパを15カ国程一人旅していた時、スイスアルプスの壮大な景観の虜になり、スイスで暮らし始めるようになりました。その時に最初に就いた仕事がハイキングガイドの仕事でした。それまでは山の経験と言えば冬山をスノーボードで滑るくらいでしたが、それからはハイキングや登山、ロッククライミング等の経験を通して山の世界にのめり込んでいくようになりました。
スイスに5年程滞在した後、まだ行った事がない違う世界、違う山岳エリアを見てみたいと思いカナダに移住。最初はカナディアンロッキーにある登山学校、ヤムナスカ・マウンテンスキル・セメスターを受講しました。この登山学校では世界中から様々な人種の人たちが集まりアルパインクライミング、バックパッキング、ロッククライミング、アイスクライミング、スキーツアリング、それに野外救急法等、山に関する様々な事を学びます。 この時にカナディアンロッキーの手付かずの大自然、原生林を肌で感じる事ができ、世界の広さを実感。この感動をたくさんの人に伝えたい、共有したいと思いヤムナスカガイドになる事を決めました。
ヤムナスカでハイキングガイドの仕事をしているとカナディアンロッキーの無数のハイキングコースはもちろんの事、ヘリを使ったハイキング、それにユーコン準州でのツンドラ紅葉ハイキングやオーロラ観賞等、カナダ西部山岳エリアの様々な場所をご案内することになります。ご案内するエリアが広大、場所によっては道無き道オフトレイルを歩く、熊やクーガー等危険な動物に遭遇した時の対処法、野外での救急法等、ガイドとして覚える事はたくさんありますが、自分が今まで知らなかった世界を知る事ができ、それをお客様にご案内して同じ時間を共有できる事にガイドとしてのやりがいを感じています。
今後の目標としては山でのより深い知識を身につけるために、自分なりのペースで山に関する様々なアクティビティーに挑戦していきたいと思っています。 世界には本当にたくさんの素晴らしい場所があります。
生きている間に全てを見ることはできませんが、カナダに来られるお客様に一生心に残る体験をして頂く事を目標にガイドを続けて行きたいと思います。
カナダに初めて来たのが2007年の秋。ヤムナスカ・マウンテン・スキルセメスター(登山学校プログラム)を受講するために来ました。2008年の夏にACMG(カナダ山岳ガイド協会)ハイキングガイド資格を取得しヤムナスカガイドになりました。2010年秋にはカナダの永住権を取得しました。
カナダに来る前は2002年から5年間スイスのツェルマットで夏はハイキングガイド、冬はスノーボードインストラクターとして働いていました。現在は夏のシーズンはヤムナスカでガイドとして働き、冬のシーズンはBC州ウィスラーにあるヘリスキー会社で働いています。
山でできる様々なアクティビティーが好きですが、一番長く続けているスポーツがスノーボードです。2006年にスイスでISIF国際スノーボードインストラクター資格を取得しました。冬になるとスプリットボードを使って山に登り、新雪を滑り降りてくる時が至福の時です。 山登りを始めたのはスイスに住むようになってからで、アルプスのマッターホルンやモンブラン等の4000m峰を登るようになり、2006年の秋にはヒマラヤの8000m峰チョーオユーを登りました。 写真を撮る事も好きで主に風景写真を撮っています。