私は、小さなときから、北米の文化になぜか魅かれてきました。北米人的な気質も自分にあっているとどこかでずっと思っていたと感じます。しかし明確だった目標を立てられず、性格は明るく、社交的ですが、20代は『自分がなにをしたいのか』ずっと考えていたように感じます。22歳の時にアメリカ西部の国立公園をキャンプをしながらロードトリップで訪れ、その時に北米の自然を体感しました。手つかずの大自然 原生≪ウィルダネス≫は、日本では体感しにくい、北米を代表する自然観だと思います。漠然とした憧れを抱きながら、北米の音楽・映画・自然観に影響を受け、目標が少しずつ明確になっていきました。そして31歳になったときに『人生は一度しかない』というシンプルな事実が自分の背中を押し、移住を決意させたのでした。
自然というものは私にとって大きなキーワードですが、北米の音楽、映画などにも興味が非常に強く、ずっと掘り下げてきましたが、今ではそれらが北米を理解し、本当の意味で地元に溶け込んで生活するのに非常に大きな貢献をしてくれていると強く感じます。元々営業職上がりで、社交的で明るい性格の私は、ガイド業を始めた瞬間から、北米好きで、ここに生活する日本人の私が、ガイドという仕事を通して、日本のお客様をおもてなし、自分のメッセージを伝えていくことが自分にとって自然な仕事であると強く感じました。
これはこの仕事をする上で私が信じている根源です。私自身、この仕事をしてある程度の年数が経ってきておりますが、飽きることは、まったくありません。私自身の性格の特性もあると思いますが、自身のライフワークがすべて仕事の肥やしになるためであり、自然の中で新たな発見が日々多いためです。北米の自然に触れていくと、手つかずのウィルダネスが存在することを体感します。観察し、メカニズムを探っていくと、そこには生き物がものすごく長い間かけて作り上げた必然の理由が存在します。経験が増せば増すほど、自分の目がキャッチできる情報が多くなっていきます。あまりにも自然は懐が深く、普遍的で、これが私を飽きさせることがない要因だと感じています。
《感動はその人の想像を超えたときに訪れる》と聞いたことがあります。お客様を安全に目的の場所へお連れするのは、この仕事の大前提ですが、私が素晴らしいと感じること、はたまた、知らなくて、お客様と一緒になって観察し、考えること、そんなことがお客様にとって『感動』につながればと思ってガイドをしています。そしてなによりも私自身が自然の素晴らしさを日々体感し続ける事、楽しむ事が大切だと思っています。
横浜で生まれ育つ、幼少の時にインドネシアに5年ほど住んでいました。その後、日本でごく普通に成長し、大学卒業後は、日本の福岡・東京で営業マンをしていました。小さな頃から憧れていた北米に31歳で移住、2004年にカナダでヤムナスカマウンテンセメスターに参加、その後、ヤムナスカ社でガイドとして働き始めます。2006年にACMGハイキングガイドの資格を取得しました。
当初数年は、日本とカナダの移動の生活、夏はハイキングガイド、冬は日本でスキーパトロールをしていましたが、2007年夏よりヤムナスカ社のユーコン支店オープンと共にユーコン準州 ホワイトホースに移住、現在は永住権を取得し、ユーコンで生活しています。カナダ移住前は、スーツを着て生活していたことが自分自身でも信じられませんが、その時の経験が、ユーコン支店の立ち上げにとても役に立ちました。
性格は根っから明るいタイプで、自身の性格も北米人の気質にマッチしていると感じることが多いです。まだまだ未開の地ユーコンで、地域に溶け込んで生活し、新しい人脈、新製品の開発をしていくのが自分の役目であると感じています。
日本では、八ヶ岳、南・中央・北アルプスなど縦走を中心に多く行っていました。カナダ移住後は、登山はもちろん、山スキー、スキートラバース、カヌー、マウンテンバイク、クライミングなど生活に密着したアクティビティを楽しんでいます。アウトドアアクティビティで好きなのは、バックパッキング、山スキー、スキートラバースです。