モレーンレイクとテンピークスはカナダの20ドル札にも採用された程の美しい景観。明るいカラマツの原生林から高山帯へと抜ける展望ハイキングは、夏のフラワーハイキングから秋の黄葉シーズンまで楽しみのつきない、ロッキー屈指のコースです。
ロッキーの氷河湖はどれも美しく、一つ一つが個性的な様相を楽しませてくれますが、モレーンレイクほど心に残る景色はないでしょう。言葉では表現できなほどの青。背後に聳えるテンピークスの山々とのコントラストは、まるでモネやルノワールの作品に見られる、印象派の絵画のようです。
3000m級の名峰が連なるテンピークスの大絶景と、レイクルイーズ・エリアの最高峰であるマウント・テンプル(3543m)や、エッフェル・ピーク(3084m)、ピナクル・マウンテン(3067m)などの特徴的な名峰が取り囲み、日本では決して味わうことのできないような景観を見ることができます。
カラマツ帯を抜け亜高山帯メドウに出ましょう。初夏になるとアネモネが一面に広がり、チョウノスケソウや、スプリング・ビューティーなど可憐な花々が咲き誇ります。
もし、秋の日帰り黄葉ハイキングで最もおすすめの場所は?と聞かれれば、迷わずラーチバレーと答えるでしょう。今や世界的にも有名なカラマツの谷は、秋に必ず訪れたい場所の一つです。
この地域は、グリズリーベアと遭遇する確率が高いエリアであり、国立公園により4名以上(ガイドの人数も含む)での入山規制が執行される場合があります。