山旅の準備
高山植物との出会い
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カナディアンロッキーを訪れる理由の一つとして、「高山植物の観察」を挙げる方は多いと思います。日本より高緯度(北緯52度)に位置するカナディアンロッキーでは、日本では珍しい種も含めて、数多くの高山植物を比較的低い標高で観察することができます。

ヤムナスカのガイドは全員が花に詳しい者ばかりです。山々に咲き乱れる高山植物をヤムナスカ・ガイドと共に観察しながら、ハイキングを楽しみましょう!

花の開花時期

広大なカナディアンロッキーでは、地域、標高によって開花時期が異なります。どの花はいつ頃と明確に述べるのは難しいのですが、一般的に4月下旬から8月中旬までが各種の高山植物を観察できる時期といえます。
下記に一般的な情報を記載致しますので、山行計画のご参考にしてください。

春の花

4月〜5月

標高の低いエリア、また日当たりの良いエリアに春が訪れます。キンポウゲ科のプレイリー・クロッカス、ランの仲間達(ホテイラン、アツモリソウ)などが咲き始めます。カナナスキス・カントリーの東側や、ジャスパーの町周辺などが、この次期の花を観察するのに適した場所です。

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初夏の花

6月

気温も上昇し初夏を感じさせる陽気が続きます。ある程度標高の高いエリア(1500m付近)でも雪融けが進み、上述した春の花が咲き始めます。標高の低いエリアでは、グレーシャー・リリー(黄色いカタクリ)や、クレマティス、ユリの仲間、イチヤクソウなどの初夏の植物が花をつけ、ハイキング・シーズンが本番となります。

ウォータートン・レイクス国立公園では、バンフ周辺では見ることのできない花が6月初旬から咲き始めるので、珍しい花を見たい方はこの時期がチャンスです。

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夏の花

7月

一気に雪融けの進む時期です。全ての標高で各種の高山植物を観察することできるため、フラワー・ハイキングのベスト・シーズンと言えるでしょう。バンフ国立公園内、ヒーリーメドウズのグレーシャー・リリー(黄色いカタクリ)の群生、ヘレンレイクのインディアン・ペイントブラシ、シャドーレイク・ロッジ周辺のお花畑、その他の各地でお花が満開となります。

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盛夏から晩夏の花

8月

気温も高くなる日が多く、初夏に見ることのできる花は姿を消し、夏から晩夏に咲くキク科の花やリンドウの仲間、ヤナギランなどを目にすることが多くなります。8月初旬は天候の安定する日が多いので、高山帯のロッジ・ステイハイキングである、アシニボインロッジやエスプラナーデ山小屋縦走などをしながら、まだまだ元気に咲いている花たちを観察することができます。

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