カナダの山旅は5月の中旬から10月の上旬までがベストシーズンです。シーズン初めは残雪も多い為、コースが閉鎖されている所も多いので注意が必要です。10月上旬は肌寒い気候にはなりますが、寒さ対策をしっかりとすれば問題はありません。
5月下旬から8月下旬まで、多種多様な花々が咲きます。標高の高いところでは花の移り変わりがとても早く、初夏の花と夏の花が同じ時期に見られる事も珍しくはありません。極北のユーコンでは8月最後の週ぐらいからツンドラ紅葉が始まり、山の斜面が真っ赤な絨毯に変わります。ロッキーでは9月中頃からカラマツやポプラなどが黄葉し始め、黄色と森と抜けるような空の青、白い初雪を被った山のコントラストが見事です。
日照時間も日増しに長くなり、暖かい日が多くなります。初春の山は、まだまだ雪が沢山残っていますが、溶けるスピードも速く、カナディアンロッキーや、ユーコンの低山では5月中頃からハイキングが楽しめるようになります。雨が降ると一気に気温が下がるため、雨具と防寒具は必須です。
日本に比べると高緯度のため日照時間が長く、カナディアンロッキーでは22時すぎまで明るく、ユーコンでは0時を過ぎてもまだまだ暗いという感じはしません。
朝晩は冷え込むため長袖シャツが必要ですが、日中は25度以上に上がることもあり、半袖でも問題はありません。天候も安定し、ハイキングはもちろん、バックパッキングにも最適の季節となります。
まず始めにユーコンに秋が訪れます。ユーコンの北に位置するトゥームストーン準州立公園では、8月の最後の週から9月の頭にかけて周囲の山々の色が赤く紅葉し始めます。
カナディアンロッキーの黄葉は9月中旬頃から始まり、約2週間が見ごろです。10月初旬頃には『インディアンサマー』と呼ばれる真夏日が続きますが、この期間が終わると一気に冬へと向かいます。
長い冬。特に12月、1月の寒さは厳しく、マイナス30度を下回ることもしばしばあります。アウトドア・アクティビティ中は、凍傷に注意が必要です。夏とは逆に日照時間が短く、朝は8時過ぎに明るくなり、夕方は4時半頃に暗くなります。