カナディアンロッキー情報
ロッキーの自然公園

バンフ国立公園

Banff National Park

  • 北米のみならず、世界中に名前が知れ渡っているカナダで最も有名な国立公園です。バンフ国立公園の歴史は古く、大陸横断鉄道の建設中に、現在のバンフの町近郊で天然の温泉が発見されたことにより発展しました。1885年にバンフ・ホットスプリングス保護区に指定され、2年後の1887年にロッキー山脈公園(Rocky Mountains Parks)という名で国立公園化されました。これはカナダで最初に指定された国立公園であるだけでなく、世界でも3番目に設立された国立公園となります。その後1930年に、現在の名前であるバンフ国立公園に改名されました。

    公園内には、バンフ、レイクルイーズという人気の二つの町があり、これらの町を基点に様々なハイキング・コースを楽しむことができます。バンフ周辺ではグレーシャー・リリー(黄色のカタクリ)の大群生が有名なヒーリーパス、シャトルバスでアクセス可能なサンシャイン・メドウズも高山植物共に素晴らしい場所です。一方レイクルイーズ周辺にも、カナダの20ドル札紙幣にも使用されたモレーンレイク周辺でのハイキングや、ビクトリア氷河を見ながらのレイクルイーズ周辺のコースが人気です。レイクルイーズからジャスパーへと向かうアイスフィールド・パークウェイ(93号線)沿いのエリアは、ロッキーに訪れたら必ず行くべき場所の一つと言えるでしょう。

    【設立】1885年
    【面積】6641平方km
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ジャスパー国立公園

Jasper National Park

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  • ジャスパー国立公園は1907年、カナダで7番目の国立公園として設立されました。公園内には合計1200kmもの登山道が整備されており、ハイキング愛好家を退屈させません。公園の面積はバンフ国立公園よりも大きく、日本の都道府県で7番目の面積をもつ岐阜県よりも大きなエリアが丸ごと自然公園になっているのですから驚きです。ジャスパー近郊のエリアは、標高1000mほどの広々とした谷により形成されているのが特徴で、数多くの大型野生動物の生活の場として、非常に重要なエリアの一つでもあります。

    ジャスパーへのアクセスはどの空港からも400kmほども離れているため、決してアクセスが良いとは言えませんが、時間をかけて目指すだけの価値はあります。ジャスパーの町の周辺の半日ハイキングを初め、ゴンドラでアクセス可能なザ・ウィスラーズ、氷河を見ながらのキャベル・メドウズ、マリーン・レイク付近のハイキング、コロンビア大氷原付近のハイキングと、日本では決して味わうことのできない大迫力の景観を見ながらのハイキングを楽しむことができます。

    【設立】1907年
    【面積】10,878平方km

ヨーホー国立公園

Yoho National Park

  • ヨーホー国立公園はトランス・カナダ・ハイウェイ1号線上にあり、バンフから西に1時間30分ほど車で走った場所にあります。歴史は古く、1886年、マウント・ステファン保護区(Mt. Stephen Reserve)として保護区化されました。その後、1911年にヨーホー国立公園となり、現在の大きさ1313平方km(琵琶湖の約2倍)になり、現在に至ります。ヨーホーとは先住民族の言葉で驚嘆、不思議、畏怖、畏敬を意味しています。
     他の国立公園と比べると規模は小さいものの、見所は多くあり、ロッキーの聖地と称されるレイクオハラ周辺、エメラルド色の輝きを放つエメラルド・レイク、高さ300m以上の落差で流れ落ちるタカカウ・フォールズ周辺は特に人気のエリアです。また、何といっても、生物の進化の過程を解明する為に世界で最も重要な場所とされ、ユネスコの世界遺産にも指定されているバージェス頁岩を忘れてはなりません。マウント・バージェス周辺では、今なお、非常に貴重な古代カンブリア紀の化石が発掘され続けています。

    【設立】1866年
    【面積】1,313平方km
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クートニー国立公園

Kootnay National Park

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  • 他の国立公園が鉄道の敷設と共に制定されたのに対し、クートニー国立公園は道路(現在のクートニー・パークウェイ)を敷設する際に指定されたという歴史があります。20世紀初頭、このエリアに道路建設を希望したブリティッシュ・コロンビア州政府は、1911年に道路の工事を開始したものの、わずか3年後の1914年にラディウム・ホットスプリングス付近の難所を工事するだけで、予算をオーバーしてしまいます。この状況を打破する為に、ブリティッシュ・コロンビア州政府は、連邦政府に工事を依頼するのですが、連邦政府は一つの条件を出します。それは、工事を肩代わりするかわりに、南北に走る道路の東西8kmを政府に譲渡、そのまま国立公園化することでした。1919年には工事の為の法案が制定され、1920年に正式に国立公園化されました。現在のクートニー国立公園の地図を見ると、まさに道路に沿って国立公園の境が走っているのはこの為です。
     クートニー国立公園内には、山火事跡を歩くというユニークなコースがあり、山火事後の植生の変化を感じ取れる場所として人気があります。また、カナディアンロッキーの中でも3本の指に入るバックパッキング・ルートである、ロックウォール・トレイルを忘れてはなりません。バンフからわずか西に30km、レイクルイーズからは東に28kmというアクセスの良さも手伝って、訪れる人は多いです。

    【設立】1920年
    【面積】1,406平方km

ウォータートン・レイクス国立公園

Waterton Lakes National Park

  • 壮大なロッキー山脈と、その東側に広がる広大な平原地帯。「山々が大平原に出会う場所」と称されるウォータートン・レイクス国立公園は、他のロッキーの国立公園群にはない特徴が多くあります。非常に豊かな植生はその一つで、ベア・グラスや、マウンテン・ジェンティアンなど、このエリアでしか見ることのできない高山植物も多く、お花好きのハイカーにとても人気があります。

    公園はアメリカ国境と接しており、アメリカ側のグレーシャー国立公園と隣接しています。これら二つの公園を合わせて「ウォータートン・グレーシャー国際平和公園」としてユネスコの世界遺産に指定されています。

    【設立】1895年
    【面積】525平方km
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マウント・ロブソン州立公園

Mount Robson Provincial Park

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  • マウント・ロブソン州立公園は東のジャスパー国立公園と接し、エリアはカナディアンロッキーの最高峰であるマウント・ロブソン(3954m)を中心に広がります。大陸横断道路であるイエローヘッド・ハイウェイ16号線沿いにあるインフォメーション・センターから望むロブソンの山容は重厚で存在感があり、ここへ車で訪れるだけでも十二分に価値があります。スギやヒノキの巨木の森を抜けて、美しい氷河湖に出会うキニー・レイクを巡る日帰りコースはハイカーに人気で、ロブソン北壁と巨大なロブソン氷河を巡るロブソン・バーグレイク・トレイルは、ロッキーに数あるバックパッキング・ルートの中でも、最も人気のあるコースと言えるでしょう。

    【設立】1913年
    【面積】2,172平方km

マウント・アシニボイン州立公園

Mount Assiniboine Provincial Park

  • 天高く聳える名峰マウント・アシニボイン(3618m)と、その麓に広がる谷は豊かな原生林に育まれ、グリズリーベアなどの大型の野生動物の生態にとって非常に重要な場所となっています。

    マウント・アシニボインは、カナディアンロッキーの中でも最も有名な山の一つであるにも関わらず、この山域は車でアクセスができないこともあり、訪れる人は決して多くはありません。一般的にはキャンモアの町か、カナナスキス・カントリーのマウント・シャーク・ヘリパッドからヘリコプターでアクセスするのが一般的ですが、山域に歩いて入山する場合は、キャンプをしながら一泊二日の行程となります。名峰アシニボインを目の前に望む最高のロケーションに建てられたアシニボイン・ロッジは、世界中の登山家が憧れる、一生に一度は訪れたい山小屋の一つです。

    【設立】1922年
    【面積】386平方km
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カナナスキス・カントリー

Kananaskis Country

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  • カナナスキス・カントリーは、カルガリーからトランス・カナダ・ハイウェイ1号線を西に向かって車を走らせると、最初に出てくる自然公園群で、3つの州立公園、森林保護区、放牧農場、採鉱場などにより構成された広大な自然保護エリアの総称です。カナナスキス・カントリーの大きな特徴は、他の公園が自然保護を最優先にしているのに対し、レクリエーションを目的としていることにあります。公園内はキャンプ場、トイレ、登山道、インフォメーションセンターが効率的に整備されており、家族連れや旅行客の利便性が考えられています。日本ではまだなじみの少ないエリアですが、国立公園群にも引けを取らない壮大な景観もあり、地元の人たちに愛される自然公園の一つです。野生動物も多く生息し、訪れる人の少なさもあって動物達との遭遇率も高く、道路際にムース(ヘラジカ)やグリズリー・ベアを見かけることも珍しくありません。

    【設立】1978年
    【面積】4,200平方km

グレーシャー国立公園

Glacier National Park

  • グレーシャー(氷河)の名が示す通り、大小合わせて400以上もの氷河が残る、壮大な国立公園です。氷河の浸食により削られ、鋭く切り立った山々と、スギやヒノキの巨木の森が特徴で、公園内には変化に富んだたくさんのハイキング・コースがあります。セルカーク山脈を越える峠であるロジャース・パスは、太平洋標準時(PT)と山岳標準時(MT)の時差が切り替わる場所であり、この付近は降雪量も多いことから山スキーのメッカとしても知られています。また、このロジャース・パスは、19世紀後半に行われたカナダ大陸横断鉄道の建設において難攻不落といわれた難所で、建設当時は多くの労働者が雪崩事故などにより命を落としました。カナダ開拓史とともに発展してきた歴史のある国立公園の一つです。

    【設立】1886年
    【面積】1,349平方km
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マウント・レベルストーク国立公園

Revelstoke National Park

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  • マウント・レベルストークのあるコロンビア山脈群は、カナディアン・ロッキーよりも造山活動の歴史が古く、非常に植生の豊かなエリアです。公園内のハイキング・コースは、豊富な降雪量により育まれたスギやヒノキの巨木の森や、氷河展望の素晴らしいアルパイン・メドウを巡る特徴的なコースがあり、訪れる人を飽きさせません。車を使って一気に高山帯に上がれるため、手軽に高山植物の群生地を訪れることができるのも特徴の一つです。

    【設立】1914年
    【面積】260平方km