漆黒の闇に光のカーテンが舞う極北・ユーコンの夜。オーロラが真っ暗闇の空に輝き始めた瞬間、あなたはその美しさに声すらもでないでしょう。時間を忘れて、天からの贈り物に見入っている自分に気づく筈です。
オーロラはどこでも見れる訳ではありませんが、オーロラの聖地と呼ばれる極北ユーコンでは、素晴らしいオーロラに出会うことができます。
紀元前4世紀、ギリシアの哲学者アリストテレスは、オーロラを「天の裂け目から吹き出す炎である」と説明しています。 オーロラとは、ローマ神話にでてくる暁の女神アウロラ(Aurora)から名付けられました。名付け親はかの有名な、ガリレオ・ガリレイと言われています。極北で見ることができることから、一般的にノーザン・ライツ(Northern Lights)と呼ばれています。
北欧やアラスカなど、オーロラ鑑賞地は世界中にありますが、世界遺産にも指定されている雄大な山々にかかるオーロラは、ユーコンだけにある魅力の一つです。秋から冬にかけてのクルアニ国立公園周辺には、クルアニ連山にかかるオーロラを一目見ようと、世界中のオーロラ愛好家や、プロカメラマンが訪れます。
ホワイトホースから車で50㎞南下したところに、隠れるようにイン・オンザレイクは建ちます。オーロラが降り注ぐ宿として知られているこのロッジは、オーロラ愛好家の間で口コミで広がってきました。大人の隠れがといえる雰囲気のあるたたずまいと、素敵な食事。ゆったりと流れる時間の中でのロッジライフとオーロラ体験は、ここでしかできません。
秋のトゥームストーン準州立公園は、山旅とオーロラを同時に楽しむことができる希少な場所の一つです。清々しい秋晴れ続く夜は、キャンプ・サイトにオーロラが現れることも珍しくはありません。運が良ければ、真っ赤に染まるツンドラ紅葉の大地と、そこに降り注ぐオーロラに出会えることでしょう。天空から降りそそぐオーロラ体験は、キャンプ場に滞在したものだけが見ることができる特別な光景です。
オーロラについてもっと知りたい方は、ヤムナスカの運営する冬のオーロラツアーのサイト「天空の神秘オーロラ」内に設置された「オーロラ完全ガイド」をご覧ください。オーロラの仕組みや、出現のメカニズム、鑑賞のコツなどが詳しく解説されています。