ユーコン準州情報
ユーコンの代表的な町
  • img

    ホワイトホース

    Whitehorse

    ホワイトホースは、ユーコン準州の南、北緯60度付近に位置する、ユーコン準州の州都です。ユーコンの全人口の約70%の人々が生活し、ユーコンの経済を支えています。町の中心をユーコン川が流れており、夏には世界中から集まるカヌーイスト達や、冬はオーロラ鑑賞に訪れた人々で賑わいを見せます。

    ホワイトホースの名前の由来は、ゴールドラッシュの時代に関係があります。世界各地からこの町に集まってきた人々は、金を求めてドーソン・シティーを目指し、カヌーでユーコン川を漕ぎ出しました。川には瀬と言われる急流が何箇所かありますが、中でも特に難所と言われたのが、ホワイトホース・ラピッドとファイブ・フィンガーズ・ラピッドです。特にホワイトホース・ラピッドは最大の難所と言われており、轟々と音をたてながら流れる白波が、たてがみをなびかせて走る白馬に見えたことから、この瀬の名前が町の名前の由来となりました。

    ホワイトホースでは、一日の最低気温が氷点下になる日が、年間で約280日もあります。夏の最高気温は30度近くまで上がりますが、冬の最低気温はマイナス40度近くになることもあります。

    【人口】22,879人
  • img

    ドーソン・シティ

    Dawson City

    ゴールドラッシュの時代に栄えた極北の古都。ゴールドラッシュ全盛期の1890年代後半、ドーソン・シティーはサンフランシスコより北で最も大きな西部の町でした。この時代の土地の値段は、当時のニューヨークよりも高かったと言われています。

    1911年。ドーソン周辺の金採掘活動はかつてないほど盛んでしたが、1930年代にはほとんどが閉鎖され、1952年には金採掘のための最後の浚渫機(水底の土砂や岩石を掘り上げる重機)が停止しました。翌年、ユーコン準州の州都はドーソン・シティーからホワイトホースへと移されました。
     1950年代後半までに、多くのドーソンの歴史的建物は最悪な状態で放置され、今にも崩壊しそうなほどでした。1960年、パークス・カナダはグランドパレス劇場を再建し、それ以来、クロンダイク国立史跡計画の一部として多数の建物を修復していきました。

    現在は、約60,000人の観光客が夏のドーソンを訪れ、世界的にも有名なゴールドラッシュの夢の跡を体験しています。町の名前はカナダの地質学調査士、ジョージ・マーサー・ドーソンから名付けられました。

    【人口】約2,000人
  • img

    ヘインズ・ジャンクション

    Hains Junction

    クルアニ国立公園の玄関口となるこの小さな町は、1942年アラスカ・ハイウェイの建設に伴い設立されました。クルアニ国立公園を訪れる観光客が滞在し、ホワイトホースの住民にとっても休日に訪れる町となっています。世界遺産に指定されており、カナダ最高峰を有するクルアニ国立公園ですが、現在はまだ認知度も低い状態です。今後エコツーリズムが主体となり、この町を盛り上げていくことが期待されています。

    住民の約27%が政府関連の仕事に就いており、次いで約12%の人がクルアニ国立公園に訪れる旅行者向けの観光業に関わっています。政府関連の仕事の従事者の多くもクルアニ国立公園の担当ということを考えると、ほぼ4割弱の住人が、自然公園に関わる仕事をしていると言えます。

    ヘインズ・ジャンクションから南に行くと、アメリカ国境を超えた先にヘインズという小さな町があります。このヘインズへ向う道のジャンクション(分岐点)となる町なので、この名前が付けられました。

    【人口】約1000人