ユーコン準州情報
ユーコンについて
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原始の姿をそのまま残す極北の大自然

カナダの極北に位置するユーコン準州。日本ではまだあまり馴染みのないこの地域は、準州総面積の約6割を占めるツンドラの原生林とタイガの植生、全長3000km以上もあるユーコン川や、天空にきらめく神秘的なオーロラなど、手つかずの大自然が色濃く残る世界でも数少ないエリアの一つです。 ユーコンの総面積は483,450平方kmもあり、ユーコンだけでも日本の面積(約38万平方km)よりも大きいことになります。

ユーコンの東はカナダのノースウェスト準州、南にブリティッシュ・コロンビア州、西にアメリカのアラスカ州、そして北は北極海に面しています。準州内にはカナダの最高峰で北米大陸第2位の標高をもつ、マウント・ローガン(5959m)を有し、マウント・ローガン一帯はクルアニ国立公園として保護され、世界遺産にも指定されています。

ロマン溢れる大河ユーコン川

全長3,190km。ユーコン川は広大な北米大陸で5番目に長い大河であり、カナダではマッケンジー川に続いて2番目の長さとなります。源流部はユーコン準州とブリティッシュ・コロンビア州の州境にあるタギッシュ・レイクで、川の流れはホワイトホースのダウンタウンを抜け、ゴールドラッシュの古都ドーソン・シティーまで北上した後、進路を西に変えます。その後、ユーコン川は国境を越えアラスカを横断し、最後はベーリング海へ抜けます。ゴールドラッシュ時代には外輪汽船は航行されていましたが、現在は輸送手段の主役が道路に変わったため、川は静けさを取り戻しています。カヌーイストの聖地と呼ばれ、夏になるとカヌートリップの出発点であるホワイトホースの町は、世界中から訪れるカヌーイストたちで賑わいを見せます。

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世界に残されたラスト・フロンティア

近年世界中を駆け回る旅行者数の増加とともに、多くの場所が観光地化され、人間の手が加えられて行きましたが、ユーコン準州には、まだまだ人の手が全く加えられていない、あるべき姿の自然が未だに存在します。人間の手で作られた自然に物足りなさを感じる人、圧倒的な大自然のパワーに触れ新しい自分を発見したい人、そんな人々に素晴らしい体験を提供してくれる、それがユーコンなのです。

ユーコンの四季

気候は亜北極気候に属している為に春の訪れは遅く、4月下旬頃から春らしい陽気となります。山間部はまだまだ残雪が多い時期ですが、カナダ最高峰であるマウント・ローガンの登頂は、雪が多く安定しているこの時期が好まれます。

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ホワイトホースの町は、世界各国から来たカヌー愛好家で賑わいます。極北ユーコンの夏は太陽がなかなか沈まず、日照時間が19時間にもなり、1日中大自然の中で遊ぶことができます。ハイキング、マウンテン・バイクなど、アウトドア・アクティビティーのベストシーズンです。

ユーコンの秋は早く、8月の最後の週ぐらいから山は色づき始めてきます。また、徐々に昼間の時間が短くなり、この時期からオーロラを鑑賞するチャンスが増えてきます。昼間は辺り一面が真っ赤に染まったツンドラのハイキング、夜はオーロラ鑑賞と、2度お得な滞在を楽しめるのがユーコンの秋です。

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冬至の時期には1日の日照時間がわずか4時間しかなく、長い夜が訪れる季節ですが、オーロラ鑑賞のベストシーズンと言えます。運が良ければオーラ大爆発と呼ばれる、空を覆い尽くすほどの巨大なオーロラに出会えることでしょう。昼間は犬ゾリ、アイス・フィッシング、スノーシューなどのウィンター・アクティビティーも楽しむことができます。